手術について




頚椎椎間板ヘルニアの手術方法には、大きく分けて「前方法」と「後方法」の二種類が存在します。前者の「前方法」では、椎体と椎間板組織を直接的に削ることでヘルニアを摘出します。

その後、削ることで開いた空間に、自身の骨盤などから採取した骨を移植する方法をとります。後者の「後方法」では、後ろから脊柱管を拡大する方法をとります。そうすることで、圧迫されている脊髄を間接的に解放する方法です。

こちらは、脊柱管狭窄症を合併している場合に選択される場合が多い方法です。基本的に頚椎椎間板ヘルニアの手術は、患者さんに大きな負担がかかります。

ですので、出来る限り、保存的治療で対応するのが望ましいと言えるかもしれませんが、頚椎椎間板ヘルニアの症状によっては即座に踏み切る場合もあります。

また、それ以外の場合でも、保存的治療を一定期間継続しても、頚椎椎間板ヘルニアの症状が改善しない、あるいは悪化する、などの場合に選択されるケースもあります。

特に、痛みがより強くなってきた場合や、時間の経過と共に手足の筋肉に麻痺などの神経症状が発生してきた場合には注意が必要となるでしょう。

逆に言えば、先にも述べたとおり、外部に脱出した髄核は、吸収・消失の過程をとる可能性があり、自然治癒の可能性が期待できるため、頚椎椎間板ヘルニアの症状が長期間変化しない場合は、どの保存的治療で十分に対応することが可能ということになります。

正し、ここで気を付けて頂きたいのが、頚椎椎間板ヘルニアの手術をしたからといって、全開するとは限らないことです。残念なことに、頚椎椎間板ヘルニアで外科的治療を行った、90%以上の方が半年以内、遅くても1年以内に再発している事実を知っておかなければなりません。

頚椎椎間板ヘルニアが再発してしまう理由としては、いくら神経根を圧迫している椎間板を切除して、圧迫を取り除いたとしても、潰れてしまった椎間板は戻らないからです。

手術によって、椎間板の中にある髄核が取りだされてしまうと、椎間板の弾力性は失われます。一度、失われた椎間板の弾力性は二度と戻りません。

つまり、手術をしたことにより、椎間板が薄っぺらいおせんべいのような状態なってしまったということです。ですが、神経を圧迫していた部分を切除しますから、一時的に痛みやしびれは無くなります。

しかし、弾力性を失ってしまった、椎間板は骨と骨の間から出ている神経の穴を正しい位置に保てず、結局は神経根の穴を再度圧迫してしまいますので、痛みやしびれが再発してしまうのです。

この点をしっかりと理解した上で、頚椎椎間板ヘルニアの手術に踏み切るようにしないと、後々、後悔することになりますので注意が必要です。

頚椎ヘルニアを改善する中川式治療法